小説の本箱


水の精霊<第一部> 幻の民横山充男 著
★★★★★ポプラ社1575円発行 2002年 
Amazon.co.jpアソシエイト 日本の中の“ネイティブ”の物語。14歳の正人が祖父が待つ松山で過ごした特別な夏。いじめ。暴力。謀略をも含んで、大きな浄化が起こりはじめる。個人的な直感と守り育てる伝統と。自然とつながり生きる大切さ。

水の精霊<第二部> 赤光横山充男 著
★★★★★ポプラ社850円発行 2003年 
Amazon.co.jpアソシエイト 18歳の真人は京都に住み働く高校生。すでに自分を歩み始めている頼もしさ。ふた咲きの花みずきとの関わり。闘いとは・・・。ああ、もう、すごすぎます。

水の精霊<第三部> 呪術呪法横山充男 著
★★★★★ポプラ社1575円発行 2004年 
Amazon.co.jpアソシエイト 大学生の真人。自然と水の交歓。感応。人が自然に癒されるだけではなく、人との気の交歓が自然を浄化する。感じる心の大切さ。様々な呪術呪法。悪もまた織り込まれ鮮やかな文様。

水の精霊<第四部> ふた咲きの花横山充男 著
★★★★★ポプラ社850円発行 2004年 
Amazon.co.jpアソシエイト ふた咲きの花がいよいよ咲く。三の花の秘儀。“この国のありよう”を動かせると考えるものからの邪悪!?(というのでしょう、たとえ善意から出ているとしても。他者を信じない=自分を信じないところから出る行動は邪悪なんだなぁきっと)な介入。そんな陰謀をはるかに超え、大輪の花が開いてゆく。


陰との闘い ゲド戦記A.K. ル=グイン 著
★★★★岩波書店;ソフトカバー版1050円発行 2006年 
Amazon.co.jpアソシエイト 76年刊の再録版。ユング派の人々の中では有名な物語。ジブリ映画になりましたね(^_^)。これはまだ,ゲドが見習い魔法使いの頃のお話。無口だけど芯のしっかりした若者ゲドが学校で学んでいる最中誤って影を呼び出してしまう。影と戦う,とは?影に挑む,とは?示唆に富んだ冒険譚。 著者は、「イシ」を書いた方のお嬢さん。こういうところで、ネイティブつながり・・・。

壊れた腕輪 ゲド戦記2A.K. ル=グイン 著
★★★★岩波書店;ソフトカバー版1050円発行 2006年 
Amazon.co.jpアソシエイト 墓守の巫女の少女アルハの物語。墓の迷路の大きさ、残酷さ。そのカビ臭いにおいまで伝わってくる。“あんたは死なないよ。アルハが死ぬんだ”。“私を置き去りにして、鍵をかけ、アルハでいるか、私と一緒にここから逃れ、広い海原に出て行くか。アルハになるか。テナーになるか。両方同時にはなれないんだ”決断を迫るゲドの言葉。これから大人になってゆく人へ決断を迫る「時」の言葉。

さいはての島へ ゲド戦記3A.K. ル=グイン 著
★★★★岩波書店;ソフトカバー版1260円発行 2006年 
Amazon.co.jpアソシエイト ゲド戦記の中でも、冒険丹としては、一番わかりやすいかもしれません。何かが歪んでいる。何かがおかしい。社会のみんなが感じている感覚と、若者が体験し続けるチャレンジ。それがイニシエーションとなり、秩序=王が生まれる。王を生み出すために、次の世代のためにすべての力を使い果たすゲド。意味深だなぁ。

帰還 ゲド戦記4A.K. ル=グイン 著
★★★★岩波書店;ソフトカバー版1260円発行 2006年 
Amazon.co.jpアソシエイト 虐待を受け、醜いやけどの跡の残る少女テルー。百姓の女房として(かつてのアルハ)二人の子供を育て上げ、後家となったテナー。力を失った魔法使いゲド。従来の冒険譚では、誰もが主人公にはなり得ない。なのに、ある種の圧倒的な明るさがある。つまり、それがありのままを受け入れるということなのかもしれません。老いにも似た、忘却の罠。それを救うのは、絆。

アースシーの風 ゲド戦記5A.K. ル=グイン 著
★★★★岩波書店;ソフトカバー版1260円発行 2006年 
Amazon.co.jpアソシエイト 未読です。よみたい・・・。

ゲド戦記外伝 ゲド戦記別巻A.K. ル=グイン 著
★★★★岩波書店;ソフトカバー版1470円発行 2006年 
Amazon.co.jpアソシエイト 未読です。よみたい・・・。


風の子レラAKIRA 著
★★★★★青山出版社1500円発行 2001年 
Amazon.co.jpアソシエイト 母を失い東京から北海道二風谷へと移り住んだ小学校5年生の女の子レラ。太陽のような祖母チュプ。熱い男気の単純で憎めない父カンナ。つながりのある様々な人々の愛情に育まれ,癒し,癒され,アイヌ=人間としてぐんぐん栄養を吸収し本来のたくましさを取り戻してゆく。死とは?生とは?誕生とは?たくさんのものを教えてくれる物語。

二人の老女ヴェルマ・ウォーリス 著
★★★★草思社1600円
Amazon.co.jpアソシエイト アラスカのネイティブに伝わる物語。愚痴ばかりいって感謝を忘れた老女二人が、餓えの厳しい冬に捨てられる!!だが、屈強のハンターや知恵や若者がメンバーである一族はまたもや餓えに陥り、昔の働きを痛む関節とともにようやっと思い出した老女たちは貯え豊かな冬を迎えようとしていた・・・。再会は・・・単純に喜びの時、ではない。慎重に傷を癒し、依存に陥らず、尊重と尊敬を持った共存への道の知恵に・・・溢れている。



ホース・ウイスパラー 上・下ニコラス・エバンス
★★★★新潮社700円
Amazon.co.jpアソシエイトAmazon.co.jpアソシエイト 馬の耳元で何かをささやき、馬を自在に手なずけてしまう人=ホース・ウイスパラー。 大怪我を負い、心を病んだ馬のため、娘のため、自分のため、ホース・ウィスパラーをさがす、キャリアウーマン(死語?)の母。 馬の狂気は、誰よりも、母自身の中に巣食い、勝ち続けることで、ようやっと押さえてきたもの。 でも、もう、そのパターンが母にとっても家族にとっても通用しなくなった時・・・ 映画化もされています。“モンタナの風に抱かれて”。物語は1級品です。



ソングオブリバー 上・下  Amazon.co.jpアソシエイトスー・ハリソン 著
★★★★晶文社1900円
「母なる大地。父なる空」の作者による物語。今から6000年前のアラスカを舞台に。不条理と誇り。“生きるとは?”を突き付けられます。(8000年前を舞台にしたお話では犬は出てきませんでした。今回は犬は大事な狩りにアイテム。2000年間で暮らしぶりは大分変わります。といっても大昔であることには変わりはありませんね(^_^ゞ)

母なる大地父なる空 上・下スー・ハリソン 著
★★★★晶文社各1600円
9000年前のアリューシャン列島。襲われた村で、たった一人生き残った13歳の少女<黒曜石>。彫刻する老人。彼女をつけねらう<殺し屋>。<筋肉>と仲間たち。クジラ狩り族。人間って、変わらない。そうして、ずっとずっと濃く、たくましい。

姉なる月 上・下スー・ハリソン 著
★★★★晶文社各1700円
虐待されて育ち、初潮を迎えた頃やっとついた名前が<誰>。<黒曜石>の息子と結婚し幸せもつかの間、他部族へと売られてしまう。嫉妬。欲望。野心。不屈。シリーズ第2作。

兄なる風 上・下スー・ハリソン 著
★★★★晶文社各1800円
またも別れ別れになる<誰>と<ナイフ>。悪人(自らを引き受けきらぬ人=人のせいにしたがる人・自らの影響力を知らぬ人=人の痛みを省みぬ人)も善人も何しろ懸命。私には紹介しきれません。とにかく読んで! 文句なしに面白いです。生き抜き、死にきる。幸せはつかの間だとしても、続くとしても、力強く、咲く。いのちが続く。シリーズ完結編。

エンジェル石田 衣良 著
★★★ソニー・マガジンズ800円
自分の死の謎解きをするたましい。死んでしまってはできないこと。死んでしまってからでも人は“こうして存在していた/いる”と訴えたい。楽しめました。

ベーリンジアの記憶星川 淳 著
★★★幻冬舎533円
氷河期にベーリング陸橋を歩いてわたるモンゴロイドの少女。テントの中の熱気が見せる幻想? ううん。もしかしたら・・・思い出して、とささやいている、大切な、記憶。

クロニカ粕谷 知世 著
★★★★新潮社1700円
アンデスを舞台に死者が語る。泣き叫びたくなるような心の痛みもあるのだけれど・・・救う、とか、救われる、とか、を超えた、人と社会と文化と地球と神と宇宙の物語。

星の巡礼パウロ・コエーリョ 著
★★★地湧社1900円
フランスからスペインのサンチヤゴヘと通じる巡礼路。様々な試練を時に静かに時に激しく、くぐり抜けてゆく。ノンフィクションなのだけど、都合により小説の本箱に分類しました(^_^)。役に立つ、瞑想つき(^_^)。

コンセント田口 ランディ 著
★★★★幻冬舎1500円
兄の死、から始まる物語り。SEX、カウンセリング、シャーマニズム。心。魂。バイブレーション。ウエットでドライでやっぱりウエットな、鎮魂の歌=物語り。

日蝕平野啓一郎 著
★★★新潮社1300円
23歳の芥川賞作家。確か京大の学生さん。中世フランスを舞台に修道士が錬金術師と出会い、不可思議な体験をする。漢字の多い文体に惑わされては、イケマセン。メッセージは単純。この本で芥川賞をとったこと自体に、とても意味を感じます。

漂流物車谷長吉
★★★★新潮社
没落していく/没落している旧家に生まれ、生きる“むごさ”を生き続ける作者。今でいえばフリーター。今でいえばAC。だけど・・・。そんな言葉はこっぱみじんに吹き飛ばされてしまうような。衝撃を受けました。浄化する、表現する、とはこういうこと、と。私小説。これは40代半ば以降から50代にかけての日常?を描いた著作。

塩壷の匙車谷長吉
★★★★新潮社2000円
同じく。これは20代半ば以降の日常?を描いた著作。女性に対する態度がまるで違う。“いじわる”できるようになるのも。ある意味、成長なんだと。(いい悪いではなく、そして哀しい?ことではあるけれども)。感じました。そう。母親に対する目も。まだ、正体を見破って?いない?・・・

赤目四十八滝心中未遂車谷長吉
★★★★文芸春秋社1619円
同じく。これは30代のころの日常?を描いた著作。“赤目四十八滝”は、きっと東京近辺でいえば子供が遠足にいく高尾山?のような?感じのところ。そこじゃはじめっから、心中はできない。はじめから虚構なのに。その中にこそ/その中にしか。リアリティを見い出せない。私が知らない世界の半分。

ハリー・ポッターと賢者の石J.K. ローリング著
★★★★静山社1900円
ご存じ。ハリー・ポッターシリーズ(^_^)。魔法のまの字も許さない!?偏狭なマグル(普通の人間)に育てられた魔法使いの子ハリー。11歳になって自分の住むべき、学ぶべき場所を得る。息もつかせぬ大冒険!!

ハリー・ポッターと秘密の部屋J.K. ローリング著
★★★★静山社1900円
魔女や魔法使いも学校にいく。能力を引き出し?使い方を学ぶ環境と、すべてがはっきりしないまま真剣勝負の場に望むこと。ひるまず今のおのれを使い切ること。それこそが運命を切り開く剣(ソード)であり知恵の杖(ワンド)。

アミ 小さな宇宙人エンリケ・バリオス 著
★★★徳間書店1200円
夜の海岸(だったっけ?)で、空を飛ぶ。おばあちゃんへのお土産のおいしいもの。心和む物語とメッセージ。

聖なる予言ジェームス・レッドフィールド 著
★★★★角川書店1800円
植物さんの成長実験のところが特に好きです(^_^)。たしか、ワークブックもあります。

第十の予言ジェームス・レッドフィールド 著
★★★★角川書店1600円
子供を大人のように扱うことで、よりその子本来のありようで育っていく、というくだりが気に入っています。

ミュータントメッセージマルロ・モーガン 著
★★★★★角川書店1200円
アボリジニに招待されたアメリカ女性のはなし。とてもよいです。ああ、著者ご本人は、ノンフィクションとして扱っていたかも。分類の都合上、小説のところにいれました。

アルケミストパウロ・コエーリョ 著
★★★★★地湧社1500円
羊飼いの少年が、自分のみた夢を信じ宝物を探すお話。錬金術師(アルケミスト)にみこまれ、 さまざまな危機を乗り越える。

太陽の遺宝E・J・マイケル 著
★★★★幻冬社2200円
これも宝物を探すお話。


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