Aug/2001
8月はなぜだか、夜中に起き出して・・・。TVをみる機会が多かった。
夏。夜、外に出る機会の多い季節。夏休み。星空をあおぐ冒険の季節。子供たちが、宇宙に思いを馳せる、創造力の翼を思いっきり、広げる、季節。
アポロ計画とはなんだったのか、を・・・等身大で、見せるドラマをやっていた。ずいぶんと、ながいシリーズ。仕事中毒の夫。アルコール依存の妻。そんな回に興味を引かれて、しまう。
それから、テラフォーミング。これはドラマ、ではなく。ドキュメンタリー?というか、純粋?な、科学番組のようだった。“テラフォーミング”。つまり、“地球化”。他の惑星を“地球化”して、人類が移住する、計画、のこと。まるでSFっぽくって、まるで現実味、がない。地球を愛する? ううん、地球にとても執着?している? 貧弱?な想像力しか持ち合わせていない?私としては、お笑い草、な計画。“こんな素敵な地球を捨てて・・・。わざわざ他の星に移住する? な〜にばかなこと、いっているの?” (あんまりにも悲しくて、こんなふうに皮肉っぽくちゃかすようにしか、今は、表現できない。何が悲しいかは、これから書く、ね)
“テラフォーミング”の対象は、今のところ、火星。大きさが手ごろ、だし、地下に氷となって蓄えられている水分がずいぶんとある。ただ、今は、薄い大気のせいで、とても寒い、し、酸素が十分にはないので、とても、移住は、できない。まず、火星を暖めなくては、いけない。
暖める方法は、二酸化炭素を使う。地球は二酸化炭素が増えすぎて温暖化で困っているけど。火星は凍えそうなところ。もっともっと二酸化炭素を増やさなければ、いけない。酸素が少なくても育つ高山植物を植える。大気が薄いので日照は激しい。その激しさに耐えるような植物を植える。そうすると数十年から数百年もすると、地下にあった氷塊が解けて、火星に海がよみがえる。さらに植物は生育しやすくなる。さらに別の植物、を植える。酸素も増えてくる。コロニーを作る。野菜、を育てる。・・・とまあ、こういった具合。
火星は地球の1/3しか重力がない。もし、人類が移住したら、3世代もすると骨格や筋肉のつき方、が火星バージョンになってゆく。適応してゆく。きっと、今の“人種”以上の差が、出てくる。ひょろっと長い胴体、手足。ぴょんぴょんと跳ぶような、歩き?跳ね?方(アポロ計画で月にいった飛行士たちの映像、彼等の歩き方を想像して)。 そんな、火星で育った人々=火星人。おじいさん、や、ひいおばあさんの世代は共通だったとしても。地球にい続けた人々と、火星で暮らしはじめた人々とでは。同じDNAをもっていた親戚同士とも・・・思えなくなってしまう。
こういったこと↑を真面目に研究している研究者がいること自体に、とても驚いた。莫大な予算がついていそうなことにも。あらゆる科学分野を横断する研究なので。研究者の数も多そうだ。その研究者が真面目な口調で、いう。“なぜ、こういう研究をしているか、ですか? それは、地球はあと千年もすれば、温暖化によって、人類がすめない環境になるかもしれないから、です”。
え!? あと、千年? そりゃ、千年先には、私は生きていない、けど、ね。私の知りうる親族だって、生きてはいない。千年は十分“悠久”の時間。永遠なる時を、感じさせる時間。 だけど・・・。一方で・・・千年なんて。案外、あっという間でもある。千年前には貨幣もあったし、税金、もあった。法律、も。国家も。星占いも。たくさんの文学、も。人類の文明の基礎はとっくに出来ていて。地域に生き、亡くなってゆく人が、多かったとしても。世界中を旅する人々が。たくさんいた。異国の文化も。物品も。たくさんの交流があった。案外人間としてのメンタリティーは。ここ数千年は、変化より共通点のほうが多いのでは、と思っていた・・・。 千年!?
人間が住めない、ということは、多くの植物や動物も、住めない環境になるということだ。緑の多い環境も。美しい海も。今とは違った姿に、急激に。変化してゆくのかもしれない。 たった千年で。
地球が誕生して50億年。もし仮に地球が50歳の人だとすると。50億年のなかの千年ということは。そういう割合でいけば、50歳の人からみれば、“あなたの寿命は、あと5分です”、といわれるような、ものなのだ。たった5分!での急激な、変化。人類への?地球の今の環境への死刑宣告、みたいなものだ。 知らなかった・・・。
私はこの“地球”という形がとても好きなので。執着があるので。愛している、ので。この美しさは、特別だ。と。思い入れがあるので。南極のペンギン。熱帯の珊瑚礁が大好きなので。広葉樹の林。針葉樹の森が大好きなので。砂漠も湖も。そこに住む動物も。植物も。人々も。もう、理屈でなく、いとおしく思ってしまうので。たった千年で大変化が起こるとの説を真面目に説く人=科学者がいること自体、驚き、だった。さらに、おどろいたのは。それにとても明るいナレーションがついていたことだった。とてもポジティブな調子で。“それが進歩というものなのです”。と。輝かしい未来、といった感じの音楽と共に。番組はあくまで明るく進行してゆく。
え!? 故郷を捨てる、ことなんだよ!? 別の場所にいく、ということは。 今までの歴史を全部捨てて!? それをそんなに明るい希望だけで、表現して、いいの!? ちょっと想像しただけでも、とても悲しいことなのに。 もしそうなったら、愛するお母さん=地球とのお別れ、なのに。地球に対する感謝も述べずに。哀悼もささげずに。さっさと母を食いつくし見捨てる人類・・・。あんまり、悲しすぎる・・・。いとおしく、やさしく、私たちを育んでくれた、地球・・・。
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そう、そんなことは、起こるかどうかも、わからない、こと。 だから・・・。寝ぼけ眼で見ていたTV番組に。そんなにマジ、にならなくてもいいのだと、理屈では、わかる。番組一つでそんなに火がついたように焦らなく?たって、いいのだとも思う。友達にだって、このいきどおり、この驚き、はうまく伝わらない。伝えられない。・・・だから。ここに書いた文章でだって。うまく伝えられているかどうか、わからない。だけど、どうしても。書きたかった。
きっと本当に。地球の未来は。私たちの選択に。ゆだねられている。
そんなふうに。どうしても、書きたくなった。
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