わたしの鼓動

Nov/2003 

パラレルワールド

さてさて。
相変わらず、姿勢、のこと。

右にずれていた頭の位置が、中心に戻る。

すると・・・私の左側が、優雅によろこぶ。
たくさんの光が、入ってくる。
たくさんのニンフのような女性達が、舞いながら喜びをささやきあっている。

“お父様が帰ってきた”と、いって・・・。わらい、さざめきあっている。

その、“お父様”なる人物は・・・かなりユーモラスなおじさん、だ。
“だいじょうぶだ〜”とかグルグル眼鏡のすててこおやじのような。
陽気で無害でチャーミング、そうして、かっこ良くもなく、頭よさそうでもなく、権力をふりかざすでもなく、権威にしがみついたり、何かにかこつけたりするも、腕力に訴えることも、ない。

“お父様”を中心に据えるなんてことはなく、ニンフ達は踊りをおどり、ときどき、“お父様”もその輪に入って調子のはずれた仕草で笑いをさそい、それぞれが、それぞれのペースで、楽しげに過ごしている。森の中の楽園。

頭は“重い”臓器なので、人間の身体は、自動調整で逆さ振り子=倒立振子を立てているようなもの、だ。
上半身はゆらゆらと揺れ、下半身がしっかりと固定して、人は、立ち止まっていることができる。

頭や上半身が微妙に揺れる。揺れたがる。生命律動。

左の不安が解消され、自由に動きたがる、舞いたがる。動かし、舞う、微細さ、精妙さ。

  筋張った筋肉で固めちゃってたからね。
  緊張して。
  怖くって。
  こわばってたから、ね。
  ちょっと不自由だった。ね。

私の中のどこかが、いう。

  動きたいように、動かしてあげよう。

そう。そうなんだ。

私の右側も、また、よろこんでいる。

こちらは・・・筋骨隆々のヘラクレスのような男性、だ。
光の中で、一人、自由を満喫している。
“やっと、光が差してきた”。“俺の時代がやってきた”と、世代交代をよろこんでいる。
右にのしかかっていた“頭”が去り、ヘラクレスの上に光が、差す。

  “ニンフ達を守るために”
  “そのために俺がいる”

力強く、鼓舞するように、次々と様々な型を見せてくれる。

この2つの世界が己のうちにあることを・・・しみじみよろこぶ。
しみじみと・・・静かに、うごく。ひかりの律動とともに、いる。

静けさ・・・。静寂。



“こんなにかかっちゃった”
“こんなにかかっちゃった”
“こんなにかかっちゃった”
“こんなにかかっちゃった”

私のどこかが泣いている。
悲しんでいる。

  いいんだよ?
  こんなにかかったとしても。
  いいんだよ?
  どれだけかかっても。

“だってだって”
“時間がかかったことで、取り戻せないものいっぱいある”
“失ったものいっぱい、ある”

  失ったことは、悲しい・・・ね。
  取り戻せないと思うと・・・切ないね。

  そうして、前を向こう・・・よ。
  時間はどうしたって、一方方向にしか、流れないんだよ?

  前を向いて、ひらいていくものと、共にいよう。
  広がるものとともにいよう。

  あなたと一緒にいたい人、きっといるよ?
  あなたを必要としている人、きっといるよ?

  いつもいつもが、“これから”だよ?


え? 私は誰かに一緒にいて欲しいの?
誰かに必要とされたいの?
私って・・・そんなに単純なやつ、だったの? ええ〜〜?
・・・しらなかった・・・。
気がつかなかった・・・。
いつもいつも、自分のことは、知らんふり、だった・・・。
(それでも、精いっぱいだったんだけど、なんとか自分に近づこうとしてはいたんだけど・・・)
(きっと・・・見えている人には、丸見え、だったね・・・そうしてそれを許してくれてきた、身近な人、遠い人、仲間、の人たち・・・)
(甘えてきたことがちょっぴり、恥ずかしい・・・甘えられる人達がいた、そのつながりがあったことがちょっぴり誇らしい・・・知らずに私を活かしてくれているそのつながりが・・・ありがたく、あたたかい・・・感謝・・・な・・・こと・・・)



“あなたはどうして、そんなふうに思えるの?”
“いつもいつも、つぶれちゃう”。
“いつもいつも、前を向けない”。
“前を向くと、押しつぶされちゃう”。
“いつもいつも、泣いてつぶれている自分を発見する・・・”。
“いつもいつも泣いている・・・”。


  それは・・・ただ、あなたのペースで、誰かに見守ってもらえなかっただけ。
  あなたのペースであなたが育つのを・・・助けてもらえなかっただけ。
  好きなだけ、時間をかけていいんだよ?

  十分見守ってもらわないと、ね、人は育つことができないんだよ・・・。
  つぶれたように泣いてしまうのは、ね、あなたのせいじゃ、ない。
  ただ、人間にとって自然な、こと。“悪い”ことなんかじゃ、ない。

  あなたが育つのをあなた自身が見守ろう。
  もうそういう力があるじゃない?

私をさとす存在は・・・やさしく語り続けてくれる。

  はは。さとす、だなんて。
  そんなたいそうなことじゃない。
  ただ、いっしょにいるだけ。
  ただ、一緒にいたいだけ。
  単純に、あなたが好きなんだよ。

どうしてそんなにやさしいの?
どうしていっしょにいてくれるの?

  だって、わたしはあなた、だから。
  (^_^)。たんじゅんな、ことなんだよ。

自分に好かれて、うれしいなんて、馬鹿みたい。
本当になんて、お馬鹿さんなんだろう?

私って、本当にナルちゃんだね・・・。

  いいんだよ。前を向くため、ならね。
  前を向くために、つぶれた心を満たしてゆく。そのためなら、ね。

  何かを奪おうとしたり、愛されるために自分を押し殺したり、
  派手で刺激的で無用のドラマを演じたり・・・そんなことより・・・
  ずっと静かで、ずっと穏やかなこと。ずっと平和で、ずっと広がる・・・。
  それを求めていたんでしょう? それが欲しかったんでしょう?

・・・そう、だった?のかな・・・えっと、えっと・・・何が広がるの?

  あなたが。あなたのオーラが。あなたの愛が。ずっとずっと広がることなんだよ・・・。

  ただ、単純に・・・人が人のかたちに戻ってゆく。自然なかたちに戻ってゆく。
  それだけのこと、なんだよ・・・。

  人はみんな広がるオーラ、広がる愛の持ち主、なの。
  それが“天使の翼”でしょ?
  あなたもしっていることじゃない?
  あなたが伝えたいことじゃない・・・。

・・・・・・。

  人に“好き”を伝えなさい。
  人と共にいる喜びを感じなさい。
  静かに笑みがこぼれるでしょう?

  その人に一生懸命あわせるのでなく。
  巻き込まれまい、とがんばるのでなく。
  それがどんな人であっても・・・。
  その人とともにいてあなたが味わっていることと一緒にいなさい。
  それが自然に表現されるのを自分に許してあげなさい。
  静かなほほえみがこぼれるでしょう?
  人といることがうれしいのでしょう?
  それが人にとって単純に自然なこと・・・。

  どんな表情をつくろうか、とか
  どんな風に感じようか、とか
  どんな風に感じなくちゃいけない、とか。
  もうあなたを作るのは、おやめなさい。


“だってだって味わっているのはうれしさだけじゃないかもしれない”
“一緒にいる人によっては、息苦しさや居づらさも味わっているかもしれないじゃない”
“場合によっては、うれしさがこぼれちゃうのがふさわしくない時もあるかもしれないじゃない”
“気持ち悪がられちゃう”。
“ただでさえ気味悪いって思われているのに”

あれ? 誰に気味悪がられているんだろう? 誰に気味悪がられていたんだろう?

  それも、良きかな。
  その時々で、ちゃんとふさわしく、ふるまえる。
  ちゃんとふさわしく説明できる。
  大部分の時は、そのままのあなたが味わっていることと静かに一緒にいて・・・
  いいんだよ?
  それを表情にあらわして・・・いいんだよ。
  それが、あなたの、“ありのまま”っていうことみたい・・・だね・・・。

・・・“ありのまま”がなんなのか・・・。
こんなふうに“発見”、“発掘”!?しなければいけないほど・・・。
私は私から、離れて、いた・・・。
なさけない。あーなさけない。なさけないなー。

  Never too late(^_^)。
  いつもいつもが、「これから」だよ。

  一緒に歩いていこう、ね?

なんてわかりやすい・・・ガイド、だろう。
・・・・・・
ま、お馬鹿な私には、こういうガイドがいいんでしょう。


“ありがとう”

手をとって・・・私が私を歩いていく・・・。

一人だけど、一人じゃ、ない。

こころの、パラレルワールドの、不思議・・・。

 






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