第4回  〜 前世から持ち越しているパターン 〜


第4回  〜 前世から持ち越しているパターン 〜

 なぜだか繰り返してしまうくせ。もう手放したい、と思っているのに同じパタ ーンにはまってしなうことって、けっこうあるのでは。今回の人生の過去を十分 振り返った後でも、頭をもたげてくる問題は、前世を体験することで、変化する 可能性もあります。
 今回以降は、以前のセッションの記録から、ご本人の了解を得て、特に印象深 くみなさんの参考になるのでは、と感じたものをご紹介いたします。(プライバ シーに配慮するため、細部は変更してあります)
<ビールを飲む人生>
 Tさんは仕事のできるエリートサラリーマン。傍目には、華々しく活躍し、今 後を期待されているTさんですが、どこかに空虚さを感じており、夜はもちろん 時には昼からビールを飲まずにはいられないのだそうです。
 Tさんが体験したのは、金属の重いよろいをつけた中世の騎士・・・というよ りは傭兵の親分といったほうが適切かもしれません。まだ若いのですが、戦場で の勇敢な戦いぶりをかわれ、多くの部下を率いています。見回りを怠らず、作戦 をたてることにも余念がありません。しかし彼の身分は戦いに勝ち続けることに よってのみ保証されている。生き死にをかけた極限の緊張状態。戦いの前にはビ ールをたらふく飲み、大きな肉の塊を食べ、女性でさえ、選り取り見取りです。 勝ち続ける彼にだけ与えられた特権。でも、彼の中にある心の乾きは、いくらビ ールを飲んでも癒されません。
 ある時彼は、戦いの前だというのに女性も近づけず、たった一人で飲んでも飲 んでも酔えない夜をすごします。翌朝の戦いで、彼は名もない兵にやりでつかれ 命を落とします。その時はじめて、彼の魂が真に欲したものは地上に平和をもた らすことなのに、その手段として選んだのは“戦い”であり、いくら勝っても 欲するところに近づかない空しさを悟ったのでした。
 その後の何回かのセッションの後、Tさんは満たされない思いからではなく、 本当においしいと思えるときにだけ、ごく少量のビールで満足するようになった とのことです。

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