日が暮れてあたりが静かになったころ、雑事から解放されてここに座ったわたしは、しばしばタイムマシンに乗った気分に包まれます。わたしをすっぽり抱き留めている椅子が音もなく振動もなく私を乗せて滑り出します。窓の外の暗やみが陽炎のように揺らぎ、気がつくとなつかしいおばあさまの暖かな面影があたりを満たしてくれています。